週4日勤務で健康も生産性も「いいことづくし」
この実験は、非営利団体「4 Day Week Global(4日勤務グローバル)」が主導し、ボストンカレッジのチームによって実施されました。
参加企業は週5日・40時間労働から、週4日・32時間の労働に移行。
給与や福利厚生はそのままで、6か月にわたってこの新制度を運用しました。
結果、従業員の心身の状態は目に見えて改善しました。
具体的には、睡眠の質が向上し、疲労感が減少し、燃え尽き症候群のリスクも大幅に下がったのです。

中でも注目すべきは「自由時間」の活用です。
多くの人が、通院や買い物といった私用を週末ではなく「もう1つの休日」に回すことができ、週末の時間を本当の休息や趣味、家族との時間に使えるようになりました。
これにより、精神的にも身体的にも余裕が生まれ、全体的な生活の満足度が上昇。
驚くべきことに、企業側も生産性や業績の低下はほとんど見られず、むしろ収益が増加した企業もありました。
無駄な会議や非効率な業務を削減し、電話やチャットなどのツールで業務連携を効率化したことが大きな要因とされています。
さらに労働時間の削減幅が大きい社員ほど、健康改善の効果も顕著に表れたとのことです。