
2018年8月、アメリカの一卵性双生児の兄弟と一卵性双生児の姉妹が、それぞれ一目惚れをして結婚したという世にも珍しいニュースがありました。
2人は「双子の日フェスティバル」と呼ばれるイベントで知り合い、1年後の同イベントで同時に結婚式を挙げたそうです。上の写真を見ると、まるでコピペしたのかと思うくらいお互いそっくりです。
ここで気になるのは、「一卵性双生児同士のカップルに子どもができたとき、それぞれの子どもはどれくらい似るのか?」ということ。
この疑問に対し、ペンシルベニア大学で遺伝学を研究しているラウラ・アルマシー氏は、「理論上では、子どもたちは遺伝的に一般的な兄弟と同じくらい似るでしょう」と答えています。
一卵性双生児は、本来遺伝的に同じDNAを持ちます。したがって、遺伝的に見れば一卵性双生児同士のカップルから生まれた子どもたちは、それぞれ同じ親から生まれた子どもと同じだと考えられます。「一般的な兄弟と同じくらい似る」のは、このためです。
しかし実際、厳密には一卵性双生児は遺伝的に全く同じとはいえません。生まれる前後の環境によって、遺伝的に僅かな違いが生じるのです。このわずかな違いが子どもに反映される場合があるため、一卵性双生児どうしのカップルの子どもは、さほど似なくなる可能性が高まります。
「もし双子同士が子どもを生んだら、そっくりな子がそれぞれ生まれてくるのでは…」と思いがちですが、その可能性はあまり高くないようです。
via: LiveScience / translated & text by ヨッシー