世界50か国を対象とした大規模調査
今回の調査では、50か国から1万人以上の成人を、年齢・性別・居住地(都市か地方か)といった条件に合わせて抽出。
そのうち恋愛関係にある6,646人を対象に、出会いの経緯や関係の質について詳細に分析しました。
参加者は、パートナーとの出会いが「オンラインかオフラインか」を答えた上で、恋愛における満足度、そして「親密さ」「情熱」「コミットメント(関係を続けたい意志)」という3つの愛の要素について回答しました。
これらは心理学でよく用いられる「三角理論の愛の尺度」で測定されています。
調査の結果、全体の16%が「オンラインで出会った」と回答。
2010年以降に始まった関係では21%に上昇し、特にアメリカでは2023年に始まった恋愛の約半数がオンライン発でした。
また、オンラインで出会ったカップルは新しい関係である傾向が強く、社会経済的地位がやや低いという特徴がありました。
ただし年齢や性別、学歴、都市と地方の違いでは差が見られず、オンラインデートはすでに幅広い層に定着していることも確認されました。
興味深いのは、「若者ほどオンラインで出会う」という想定が当てはまらなかったことです。
コワル博士によれば、年齢層を問わずほぼ同じ割合でオンラインデートが利用されており、世界的に広く浸透していることが示されました。