大量殺人から見えてくる人生の危機期
今回のレビュー研究では、大量殺人犯の年齢分布に「若年層」と「中年層」という二つの山が目立つことが改めて確認されました。
これは逆に言えば、それ以外の年齢層では大量殺人事件がきわめて少ないことを意味します。なぜこのような“谷”が生まれるのでしょうか?
この理由について、研究チームは人生の中には「安定期」と「危機期」が明確に存在している可能性を指摘しています。
たとえば、若年層では学校という場における孤立が極端なストレスになりやすく、三十代半ば以降は一旦手に入れた立場や財産の喪失・崩壊が極端なストレスになりやすくなります。
一方で、20代後半から30代半ばは、仕事や家庭など社会的な役割が安定しやすく、強い孤立感や大きな喪失体験に直面することが少なくなります。また、高齢期になると、体力や社会的活動の低下から、突発的な攻撃性や衝動行動が起こりにくくなると考えられています。
このため、心理学や社会学の観点からも「人生の危機」がピークに達しやすい特定の時期にだけ、大量殺人犯が現れやすい二峰性が見られるのだと考えられるのです。
また、今回のレビューでは、女性加害者は全体のごく一部に限られ、特に若年層にはほぼ見られず、中年層において主に家庭内で、放火・毒物などを用いた犯行が目立つという知見も示されています。
この調査はデータの多くが英語圏(とくに銃社会)に偏っていることや、「大量殺人」の定義や分類に揺れがあることなど、限界も存在します。
そのため、日本のような社会で調査を行った場合、異なる結果になる可能性があります。しかし、大量殺人事件が決して一部の特殊な人が抱える“異常な心”が起こしているわけではない可能性をこの研究は示しています。
それは人生のなかで誰もが直面しうる、孤立や喪失、絶望といった心の危機が関係しているようです。そして特定の年齢でそのリスクはピークになりやすいということが、研究データからは見えてきます。
“二つの山”は、人間社会が抱える深い課題を映す鏡です。
大量殺人という最も悲劇的な出来事の陰には、誰もが感じたことのある「居場所を求める気持ち」や「人生を守りたい思い」が、極限まで追い詰められて爆発したものかもしれません。
この研究は事件を未然に防ぐための唯一の答えを示しているわけではありませんが、人生の特定の時期に「危機」を迎える人が多いという事実は、犯罪の抑制に何が必要なのかを示すヒントになるでしょう。
身近な誰かのSOSに気づく力が、未来の悲劇を減らす小さな一歩になるかもしれません。

























![[コロンブス] キレイな状態をキープ 長時間撥水 アメダス 防水・防汚スプレー420mL](https://m.media-amazon.com/images/I/31-OcmTs2LL._SL500_.jpg)
![[WILL CLENS] シューズパウダー 日本製 無香料 シューケアキット 靴 消臭 パウダー (1本)](https://m.media-amazon.com/images/I/41m8Ig2XigL._SL500_.jpg)
![シルバーバック【カンタン!たのしい!水の生きもの砂絵セット】 幼稚園 小学校 入園 入学 お祝い プレゼント 準備 ([バラエティ])](https://m.media-amazon.com/images/I/515gZ4F-QYL._SL500_.jpg)
![[ハミィ] iFace Reflection スマホ 携帯ストラップ シリコン (ペールブルー)【スマホストラップ アイフェイス リング 携帯 iphoneストラップ】](https://m.media-amazon.com/images/I/21LcuCBOMqL._SL500_.jpg)






















「三十代から五十代」とはちょっと幅が広すぎますね。
東アジアではどうでしょうか。ちょっと調べただけでも反例がいくつか見つかります。
東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の犯人は26歳
相模原障害者施設殺傷事件の犯人も26歳
北新地ビル放火殺人事件の犯人は61歳
中国で、車を暴走させ35人を殺害した犯人は62歳
など。
ところで、プーチンは大量殺人犯に含まれるのかな。
多くの事例からデータを取ると特定の年齢層に偏りが見られるというだけでそれ以外の年齢にないとは言ってないのでそりゃあ見つかるでしょう
国によって違いが出る可能性はありますが記事で言われているような喪失体験は日本でも大きくは外れないと思うので同じようなデータになる可能性はあるでしょうね
居住国や地域、人種宗教等の文化に影響されるケースも有りそうですし、日本では同じではないかもしれませんね
それどころかアメリカでも差が有りそうです
「30代から50代の年齢」というのは、(より具体的な数値として30-60歳という)厳密な区切りではなく、その境界にプラス・マイナスの誤差があるということでしょう。なので、62歳のように微妙に越えている場合も、その誤差の範囲内とみなして良いと思います。
また『人生の二つの危機』から外れている場合は、その国の雇用状況が影響していると思います。
たとえばアメリカでは「ステップアップを求めての前向き転職」が一般的だそうですが、これは一歩間違えれば完全失業に陥る危険も高い状況です。ゆえに、「前向き転職」に失敗してしまった人が暴走する事例が多くなるのでしょう。
日本でも、かつての『終身雇用』が崩れつつあるので、今後は『30代から50代の人生の危機』で暴走する事例が増えるかもしれません。
犯人は10代から20代、もしくは30代から50代の男性か女性を思い出した
書いてる人がいて安心した