サウスジョージア島の雌ミナミゾウアザラシの繁殖個体の47%が消える
この詳細なドローン調査によって得られた2024年のデータは、研究者たちにとっても想像を絶するものでした。(画像はこちら:プレスリリース)
3つの主要コロニー全体で、2022年と比べて平均47%もの繁殖中のメスが姿を消していたのです。
場所によっては60%を超える減少が確認されました。
これらは、サウスジョージア島全体で約5万3千頭の繁殖メスが失われたことを意味します。
この異常な減少について、研究チームはさまざまな可能性を慎重に検討しました。
たとえば「他の浜辺に分散しただけなのでは?」「ウイルス流行時のストレスで2023年の交尾・出産サイクルが乱れ、その影響で今年は出産しなかったのでは?」などです。
しかしミナミゾウアザラシは「毎年同じ浜辺に戻ってくる」傾向がとても強く、過去のデータを見てもここまで大きく数が減った例はありません。
そのため、単に別の浜辺に移動しただけとは考えにくいのです。
47%という極端な減少は、まさに「異常」であり、ウイルス到来のタイミングとも一致しています。
だからこそ、「2024年のシーズンに繁殖に戻らなかったメスは、どこにいったのか?」という根本的な問いについて、論文では「全てが死亡したとは断定できないが、その多くが命を落とした可能性が高い」と指摘しています。
ちなみに、ゾウアザラシのような寿命が長く、成体メスが個体群維持に与える影響が大きい種では、今回のような大規模減少は今後数十年にわたり世代交代や回復力に重大な影響を及ぼすとされています。
生態系全体への影響も無視できません。
ゾウアザラシは海洋生態系の頂点捕食者であり、その大規模減少は下位の魚類やイカ、さらには捕食動物同士のバランスにも波及効果を及ぼす可能性があります。
今後もドローンや衛星写真を使った継続調査が必要です。
「いなくなったメス」が戻ってくるのか、それともこの47%の減少がそのまま定着してしまうのかを、時間をかけて確かめていかなければなりません。
「鳥インフルエンザは鳥だけのもの」と思い込んでいる人もいることでしょう。
しかしそんな認識が、南極圏で覆されています。
地球でもっとも壮大な動物集団のひとつが、人間社会とは無縁のはずの遠い大自然で、たった1年で壊滅的打撃を受けたのです。
この事実は、ウイルスの脅威がどれほどグローバルで予測不能なものであるかを改めて私たちに突き付けています。


























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