「若者はすぐ辞める」は本当か?
メディアのコラムでも、ネット上の議論でも「最近の若者はすぐ会社を辞める」といった話題をよく目にします。
しかし、厚生労働省の長期統計をまとめた分析を見ると、大卒の3年以内離職率は1980年代後半以降、概ね「3割前後」で推移してきたことが分かります。
就職氷河期には一時的に35%前後まで上がり、景気回復期には32%前後まで下がるといった波はありますが、「最近の若者だけが極端に辞めやすくなった」という証拠はありません。
直近でも、2021年卒の大卒3年以内離職率は34.9%と高めですが、過去最高だった2004年卒36.6%には届いていません。
また、3年以内離職率の内訳を見ると、高卒では「1年目」に辞める人が最も多く、大学卒でも1年目と2年目で離職が集中していることが報告されています。
グラフにすると、最初の1〜2年で生存曲線(job survival curve)がぐっと下がり、その後は緩やかになる形です。
つまり「最初の1年〜2年」が最大の山場であり、そこを越えると離職のペースは落ち着いていく、というのが実態です。
このことは裏を返せば、「合わない職場にいると、最初の数年で一気に脱落が起こる」とも解釈できます。
早期離職は、個人の忍耐力だけでなく、仕事内容・給与・労働時間・人間関係といった職場要因とのミスマッチの表れであり、研究でも離職理由の多くがこうした不満に集中していることが示されています。
誰もが最初から思い通りの職業につけるわけではありません。そのため、新卒の早期離職は就職マッチングの調整で起きる、昔からある当たり前の現象であり、最近の若者が特に根性がない、などの捉え方をするべきではないでしょう。





























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