致死的の病原菌に犯されたカエルはジャンプ力が23%上がると判明――週末のガンギマリジャンプ
致死的の病原菌に犯されたカエルはジャンプ力が23%上がると判明――週末のガンギマリジャンプ / Credit:Canva
biology

カエルは病原菌で死ぬ前にジャンプ力が23%上がる (3/3)

2025.11.28 20:00:57 Friday

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死ぬ前のスーパージャンプにはどんな意味があるのか?

死ぬ前のスーパージャンプにはどんな意味があるのか?
死ぬ前のスーパージャンプにはどんな意味があるのか? / Credit:Canva

なぜカエルたちは死ぬ前に大ジャンプをするのか?

研究チームは、主に2つの解釈を挙げています。

ひとつは先にも挙げた「終末期の繁殖戦略」、もう1つは「病原体による行動操作」です。

「終末期の繁殖戦略」の立場から見れば、カエルツボカビに感染して先行きが暗くなると、ベローアマガエルは「身体を長持ちさせること」をあきらめ、そのかわりに「繁殖相手を探すための移動能力」に最後のエネルギーを振り向けていることになります。

実際、同じ種を使った先行研究では、カエルツボカビ感染がオスの交尾イベントを増やし、精子の量や質を上げることが報告されています。

一方で、このジャンプ強化は、病原体側にも都合がよい可能性があります。

よく動くカエルは、より多くの個体や場所に接触し、カエルツボカビを広い範囲にばらまく「動く運び屋」になってしまうからです。

著者らは、「感染中のジャンプ力の向上はターミナル・インベストメントと整合的だが、その結果としてカエルツボカビの拡散にもつながりうる」と慎重に述べています。

ただ現在、どちらの説が正しいかは不明となっています。

それでも、この研究には大きな価値があります。

病気が生き物の行動や体の状態にどのような変化を起こすかを、温度耐性・体の状態・ジャンプ距離という具体的な数値でセットで測った例はまだ多くありません(少なくともベローアマガエルではめずらしい組み合わせです)。

ベローアマガエルという「しぶとく生き延びている絶滅危惧種」は、カエルツボカビと共に生きる動物の進化的な“落としどころ”を探るうえで、非常に興味深いモデルになっています。

今後、より長期の追跡や、野外での行動・繁殖データが集まれば、「どこまでがカエルの逆襲で、どこからが真菌の策略なのか」という問いにも、少しずつ数字で答えが出てくるはずです。

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カエルは病原菌で死ぬ前にジャンプ力が23%上がる (3/3)のコメント

ゲスト

狂犬病だったか破傷風だったかの症例でももう無理だと思われていた患者が突然元気になって家族と夕飯食べて、寝にいった矢先に倒れてそのまま死んだっていう報告があったそうですから、体の恒常性を諦めていいのなら生き物はかなり危険な状態でも普通に行動できるみたいですね。
逆に言うと恒常性の維持にはそれだけ大量のリソースが常時つぎ込まれているということでもあるわけですが。
このカエルさんたちも本来の肉体の仕様的にはそれくらい飛べるってことなんですよね、普段はそこに強い制限をかけているというだけで。
生き物すごいってやつです。

    ゲスト

    ヒュンケルを思い出した

ゲスト

かえると週末、ナイトフィーバー

ゲスト

カエルツボカビ
やっぱ人間が運んだのかな?
人類死すべきか?

    ゲスト

    いやいや、人類死したら原子力発電所放置状態で逆に世界終わる…

ゲスト

> なぜカエルたちは死ぬ前に大ジャンプをするのか?
結局(どちらなのか)分かりませんでした!!!
ひどい記事だな泣
いや、その前に、よくこんなんで論文通るな。

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