画像
ライオンのDNAから密猟者を特定 / Credit:Canva
animals plants

史上初、ライオンのDNA鑑定で密猟者が有罪判決を受ける (2/2)

2026.02.23 11:30:59 Monday

前ページ当局が追跡していたライオンが何者かに殺害される

<

1

2

>

ライオンのDNA鑑定により「殺害された個体」だと判明、有罪判決へ

DNA分析を行ったのはVictoria Falls Wildlife Trustの研究所です。

研究チームは押収された爪や歯、肉片からDNAを抽出し、完全なDNAプロファイルを作成しました。

次に、そのデータを、過去に採取されていた首輪付きライオンの血液サンプルのDNAと照合しました。

結果は完全一致でした。

これは単に「ライオンの部位」であることを示したのではありません。

「罠で違法に殺された、あの特定の1頭の部位」であることを科学的に証明したのです。

殺害からわずか10日以内にDNA証拠は法廷で提示され、2人の被告は有罪を認めました。

判決はそれぞれ24か月の禁固刑でした。

単一個体のライオンのDNA鑑定を決定的証拠として有罪判決が下されたのは、これが世界で初めてとされています。

この成功は単なる偶然ではありません。

Victoria Falls Wildlife Trustは過去8年間にわたり、ジンバブエ国内のライオンDNAデータベースを構築してきました。

以前は「これはライオンの一部かどうか」といった種レベルの特定までしかできませんでしたが、今では「どのライオンなのか」という個体レベルで特定できる段階に到達していたのです。

また、野生動物犯罪対策団体のTRAFFICや、法科学の活用を推進するTRACEも、訓練や技術支援を通じてこの取り組みを支えてきました。

科学、資金、訓練、法制度整備が重なって初めて可能になった判決だったと言えます。

野生動物犯罪はこれまで、「証拠があっても立証できない」という壁に阻まれてきました。

しかし今回、ライオン1頭のDNAと科学の力が、その壁に風穴を開けたのです。

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

0 / 1000

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

動物のニュースanimals plants news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!