凍った脳は本当に戻るのか――マウスで見えた驚きの答え

「冷凍保存」と聞くと、多くの人はSF映画に出てくる宇宙船のカプセルを思い浮かべるかもしれません。
何十年も眠った人があとでピンピンと目を覚ます、あれです。
この問いに立ちはだかっていたのが、「氷の結晶」です。
水を普通に冷凍すると必ず氷ができますが、これが厄介者です。
なぜなら氷の粒は、ただじっと固まるだけじゃなくて、結晶が伸びて広がる途中で神経細胞や脳の回路をぐいぐい押し広げたり、結晶が成長する過程で鋭い刃のように細胞を傷つけることもあります。
しかも水分だけが先に凍り、残った部分が濃くなってしまうので、細胞の中の水分が変な具合に動き回ります。
その結果、細胞はボロボロに切り裂かれるだけでなく、縮んだりふくらんだりして、余計なダメージを受けてしまうわけです。
凍らせた果物を解凍すると新鮮な状態ではなく、ベチャベチャになってしまうのも、細胞やその周りの構造、さらに水分の動きが滅茶苦茶になってしまうからです。
さらに脳を凍らせるときの本当の勝負は、冷凍前と同じ回路として働けるかどうかです。
形が保てていても、内部の神経回路が大きく損傷してしまえば、解凍させた脳は凍結前とは「別物」になってしまいます。
例えばレコードの価値は、ただ円盤の形にあるのではなく、その表面に刻まれた凸凹(音楽情報)が保たれているかどうかです。
レコードの円盤状の外観が保たれていても、細かい凸凹が保てていなければ、意味がありません。
脳の場合も似ていて、微細な神経回路の微妙なつながりの形こそが生命線になるわけです。
そこで研究者たちは脳を単純に凍らせるのではなく、氷を作らない特殊な方法を試すことにしました。




























![[コロンブス] キレイな状態をキープ アメダス 撥水・防水・防汚スプレー420mL](https://m.media-amazon.com/images/I/31-OcmTs2LL._SL500_.jpg)






















