裁判所が出した結論は?
この問題は最終的にイギリスの裁判所に持ち込まれました。
もともと出生証明書には双子の一方が父親として記載されていましたが、もう一方の兄弟と母親が、その扱いを見直すよう求めて争うことになったのです。
ですが裁判所は、2人のうちどちらが父親である可能性も50%で、現時点の証拠では一方に絞れないと判断しました。
控訴審でもこの結論は変わりませんでした。
ここで重要なのは、裁判所が「出生証明書に名前がある男性は父ではない」と断定したわけでもない点です。
その人物が父親である可能性は依然として残っており、ただし父親だと証明することもできません。
逆に、もう一方の兄弟が父親だと証明することもできない。
法の側から見ると、父親は双子のどちらかであることまでは分かっているのに、そこから先へ進めないという、非常にややこしい状態になったのです。
結局、裁判所は、法的な父親を特定せず、「母親のみが明確な親権者である」と判断しました。
また両方の男性が生まれた児童の養育と福祉に責任を持つよう伝えています。
加えて、裁判官は、子どもが大人になる頃には技術が安くなり、いまは難しい検査が現実的になるかもしれないとも指摘しました。
私たちはふだん、「DNAがあれば個人ははっきり特定できる」と考えがちです。
しかしこのケースは、その常識にも例外があることを浮き彫りにしました。
いずれにせよ、母親と2人の男性による行為の一番の被害者は、彼らの子供でしょう。


























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