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「女王しかいないアリ」を世界で初めて報告ーー子育ての仕方が恐ろしかった (2/2)

2026.04.16 21:00:07 Thursday

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「女王だけで増える」常識を覆す繁殖システム

さらにこのアリの驚くべき特徴は、その繁殖方法にあります。

通常のアリでは、女王はオスと交尾して受精卵を産み、働きアリや新たな女王が生まれます。

しかしキノムラヤドリムネボソアリには、そもそもオスが存在しません。

チームは、交尾していない女王を用いた飼育実験を行いました。

その結果、寄生に成功したすべての巣で、羽化したのは新しい女王のみであり、働きアリやオスは一切確認されませんでした。

さらに、女王の体内にある受精嚢(精子を貯蔵する器官)を調べたところ、

・器官が萎縮している

・精子が存在しない

ことが確認されました。

これらの証拠から、このアリは交尾なしでメスだけを産む「雌性単為生殖」によって繁殖していると結論づけられました。

つまりこの種は、女王が女王だけを産み続ける“クローン増殖社会”なのです。

同じ遺伝子なのに姿が分かれる謎

さらに研究者たちは、もう一つ奇妙な現象を発見しています。

生まれてくる新女王には、

・翅(はね)を持つタイプ

・翅を持たないタイプ

の2種類が存在していました。

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(a)キノムラヤドリムネボソアリ(翅なし)に寄生された他種の巣内、(b)羽化したてのキノムラヤドリムネボソアリ(翅あり)(撮影:木野村恭一)/ Credit: 森林研究・整備機構(2026)

しかしこれらはすべて、同一の母親から単為生殖で生まれた個体です。

つまり遺伝的にはほぼ同じ“クローン”であるはずです。

それにもかかわらず、形態が分かれるということは、環境条件や発生過程によって役割が決まる可能性が示唆されます。

この仕組みはまだ解明されておらず、今後の大きな研究課題とされています。

「社会」を捨てたわけではない

一見すると、このアリは社会性を失ったように見えます。

働きアリもいなければ、子育ても自分では行いません。

しかし実際には、そう単純ではありません。

このアリは、他種の社会を利用することで、自分たちの社会機能を維持していると考えられます。

つまり、

・繁殖は自分で行う

・子育てを含む労働は他種に任せる

という形で、社会の役割を“外部に委託”しているのです。

この発見は、「生物にとって社会とは何か」という根本的な問いに新しい視点を与えます。

社会は必ずしも一つの種の中で完結する必要はないのかもしれません。

日本の里山という、ごく身近な環境に潜んでいたこのアリは、アリ社会の常識を根底から覆す存在でした。

女王だけで増え、子育ては他種に任せるというその生き方は、一見すると極端で異様にも思えます。

しかしその姿は同時に、進化がいかに柔軟であるかを示しています。

社会を自分で築くのではなく、すでにある社会を利用するという戦略もまた、生き残るための一つの答えだったのです。

【ナゾロジー×産総研 未解明のナゾに挑む研究者たち】「一人ぼっちになったアリはどうなる?アリの社会性研究」

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「女王しかいないアリ」を世界で初めて報告ーー子育ての仕方が恐ろしかった (2/2)のコメント

ゲスト

これって今の先進国と近いのでは?
移民に社会を構築させて自分たちは繁殖だけする。
人類の場合は繁殖のところでつまづいていますけど。

    ゲスト

    移民自身がこう言ってから言うけど、先住民が築いた社会の蜜を吸って乗っとるのが移民だから例えが間違ってると思う

    ゲスト

    移民の定義について間違った回答をしているゲストがいるので、勉強し直すことを強くお勧めします。

    ゲスト

    お前ら渡来人も縄文人から見たら移民定期

    ゲスト

    逆ですよね。移民が先進国に寄生し、繁殖だけ行い働かず、元の国民は働かされ重税を課され繁殖はできない構造がまさに

    ゲスト

    人間の女性が産みたがらず繁殖につまづいてる時点でもう生き物としてはどうなんだろう…肉食と料理で脳が発達しすぎるとこうなるんだろうね。

    あとは結婚制度がもう限界なんだろうと思う。一妻一夫は、ほとんどの男達へのベネフィットは凄まじいけど、半数の女性と1割のトップ男性からしたら不幸な制度すぎる。
    1人を育て上げる教育の難しさやお金の多さも難易度がね…

ゲスト

カースト分化が遺伝的要因に切り替わると種分化が促進し、生殖特化タイプは絶滅するか寄生型になるのだろうか

ゲスト

女王しかいないのにどうやって他種の女王やれるんだろう
乗っ取った巣で侵略を高い確率で成功させてるのか、女王だけで乗り込んでいっても、他種の兵隊アリは素通りなのか
今も種が続いてるって事は何かしら成功率が高いやり方が確率されてるんだろうけど、凄まじいな

ゲスト

乗っ取られた巣の働きアリは減る一方?
どこかのタイミングで別の巣を探して旅立つのか?
あんまり破壊的な寄生型って存続しない気がするけど、どうなんだろう

 

こいつに乗っ取られたらそこの蟻たちはただ減ってくだけってこと?こっわ

ゲスト

この表紙は誤解を招くと思います。
1つのコロニーで複数の女王アリがしのぎを削っているように見えます。

ゲスト

単為生殖ならいずれ伝染病で絶滅するだろう
今だけのはかない存在だな

ゲスト

「何かに似てるなー」と思ったけど、
フェミニストよりも子孫を残してる時点でアリの方が生物として優秀だな

ゲスト

乗っ取られた巣の働きアリは徐々に減っていき、乗っ取った側の次期女王蟻がどんどん増えるという事?
働きアリが居なくなった巣は崩壊し、乗っ取り次期女王蟻は別の巣に行くなら、乗っ取った側ばかり増えそうなのにそうはならないのが面白い
乗っ取り失敗とかあるのかな

ぽこた

これは興味深い…と言う以上にシンプルに面白い生態ですね、フロムゲーの設定になりそう。

ゲスト

試し書き

ゲスト

たくさんの女王様に囲まれてこき使われるのも悪くないですなぁ

ゲスト

ハチは同種で女王の座をめぐって戦うよね。女王アリ対偽女王アリのキャットファイト(アリファイト?)興味ある

資本主義社会なのに

結局雇われてる側は何も出来ない。せいぜいネットに不平不満をぶちまけるだけ。資本主義社会だぜ?会社に文句あるなら企業しろよ?それが怖いんだろ?だったら黙ってその会社が無くなるまで働けよアリ

ゲスト

ここでいう女王アリの定義は”繁殖可能な個体”のこと?
「女王」というとひとつのコロニーに1個体というイメージだけど
さすがにそれだと繁殖効率悪すぎるよね

ゲスト

おお、フリーライド生物
映画のAILEANより凄いかも

ゲスト

これコロニーとしては絶滅してしまうだろうな……
ただまあ種としてはこの程度の強盗事件程度ではビクつかない感じか
結構ヤバそうだが

全容を把握するにはコロニー自体を一つの生命みたいに軽く(?)捉えた方がよいのかもしれない
蟻も一匹の雌が空中で交尾して新天地に単独で巣を作るが、それ自体はトンボでもホタルでもやってることで、蟻がそれらと違うのはユニットの規模だけとでも言うか

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