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258種中最速のクモ / Credit:Canva
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258種で最速のクモが判明、人間にも追い付く (2/2)

2026.07.08 11:30:14 Wednesday

前ページクモ258種を走らせて「最速」を調べた

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速いクモの秘密は「大きさ」だけではなかった

研究チームがまず確認したのは、体の大きさと走行速度の関係です。

全体として見ると、クモは大きいほど速く走る傾向がありました。

実際、最も遅かった体重1ミリグラムの小型種Maso sundevalliは秒速0.018メートルだった一方、最速のアシダカグモ属の一種は体重3.01グラムで秒速3.59メートルを記録しています。

しかし、速さは体の大きさだけでは説明できませんでした。

たとえば、約200ミリグラムという似た体重の2種を比べると、最大走行速度に28倍もの差がありました。

つまり、クモの速さには「大きければ速い」という単純な法則を超えた要素が関わっているのです。

そこで浮かび上がった重要な要素が、脚の長さでした。

研究では、体サイズに対して脚が相対的に長いクモほど、予測より速く走る傾向がありました。

相対的な脚の長さが1標準偏差ぶん大きくなると、走行速度はおよそ30%高くなると推定されています。

また、暮らし方も速さに関係していました。

地表を走り回って獲物を追うクモは、体サイズから予測されるより速い傾向がありました。

これは、獲物を積極的に追う生活では、速く走れることが有利になりやすいためだと考えられます。

一方で、巣穴や管状の巣を作るクモ、待ち伏せ型のクモは、平均的には予測値に近いか、やや遅い傾向でした。

さらに、速さには系統ごとの偏りがあり、ある系統では体の大きさから予測されるより速く、別の系統では遅いという違いが見られました。

この研究から分かるのは、クモの速さがひとつの要因で決まるものではないということです。

そして、もし部屋の隅でクモが動き出したら――その“カサカサ”から逃げ切るのは、思っているより難しいということです。

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