「音だけで小さな球が宙に浮く」、40cm離れても障害物の向こうでも支える超音波に成功
「音だけで小さな球が宙に浮く」、40cm離れても障害物の向こうでも支える超音波に成功 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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「音だけで小さな球が宙に浮く」、40cm離れても障害物の向こうでも支える超音波に成功 (2/2)

2026.09.19 07:50:27 Saturday

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なぜ「強い芯」なら遠くまで支えられるのか

なぜ「強い芯」なら遠くまで支えられるのか
なぜ「強い芯」なら遠くまで支えられるのか / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

従来の方式は、どれも音の「静かな点」に物を捕まえていました。

音がほとんど無い点を、強い音でぐるりと囲うのです。

お椀の底にビー玉を置いたところを思い浮かべてください。

転がろうとしても、まわりの壁に押し戻されて真ん中にとどまります。

静かな点がお椀の底、囲む強い音が壁。

従来の音響浮遊は、この形で物を支えてきました。

ところが片側から当てるだけだと、音源から遠ざかるほど支える力が弱まります。

しまいには、物を押し出す向きに変わってしまうのです。

従来の片側方式では、遠ざかるほど支えきれない
従来の片側方式では、遠ざかるほど支えきれない / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

研究チームが変えたのは、この捕まえる場所です。

使ったのは、ゼロ次ベッセルビームと呼ばれる音の束です。中心の細い芯に強い音を集めたまま、遠くまで伝わります。

物を捕まえるのは、静かな点ではなく、この強い芯の中。

こうして、片側から当てるだけで、音源から離れた先の物も支えられるようになりました。

従来のように両側からはさまずとも片側からの超音波だけで、離れた物を触れずに扱えます。

研究チームは、実験の自動化や立体ディスプレイへの応用を挙げています。

「囲い」がいらないと、何が変わるのか
「囲い」がいらないと、何が変わるのか / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

この研究で言えるのは、片側からの超音波だけで、音源から離れた軽い小物体を浮かせて運べるということです。

一方、示されたのは発泡スチロールの球のような、軽くて小さな物体の場合です。

重い物や大きな物まで同じように運べるかは、ここからは読み取れません。

音で物を浮かせる研究は、これまで主に、音源と反射板で挟む型の装置で進められてきました。

音で物を浮かせられる場所が、装置のすき間から、開けた空中へ広がりました。

手品師の「糸なんてありません」も、そのうち「超音波もありません」まで言わされそうです。

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