「アイドリング中のトラック」のような低い声

ゾウの声といえば、ラッパのような鳴き声を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかしランブルはそれとはまったく違い、うなり声や雷のように低い音です。
研究チームの一人である行動生態学者のミッキー・パルド氏は、その声を「アイドリング中のトラックのエンジン」のようだと表現しています。
ランブルの出し方にはいくつかのパターンがあります。1頭だけが鳴く場合、何頭かが交互に鳴き合う場合、そして何頭もの声が同時に重なる「合唱」です。
ただし、こうした声が何を意味しているのかは、長いあいだ謎でした。
今回チームは、ケニアのアンボセリ国立公園にすむアフリカゾウのランブルについて、数百本の録音を分析しました。
録音には、子ゾウに向けた「クー」、離れた仲間に呼びかける「コンタクト」、群れが動き出す前の「レッツゴー」、休息や食事中の「ケイデンス」、そして2種類の「あいさつ」など、さまざまな場面の声が含まれていました。
そして多くの録音には、何頭もの声が入り混じった「合唱」がとらえられていました。
分析には機械学習(コンピューターに大量のデータを学ばせて判断させる方法)が使われました。
チームが調べたのは、入り混じった合唱から「ゾウたちがどんな場面にいるのか」を読み取れるのか、そして重なった声どうしがどんな関係にあるのか、という点です。





















