家族ごとに違う声、そして「動物の会話」の解読へ

また、場面ごとのランブルには、個体ごと、家族の群れごとに一定の違いがあることも分かりました。
チームは、家族ごとの違いは、一頭一頭の声の違いから生まれているのかもしれないと考えています。
これまでの研究で、ランブルには場面や、誰が鳴いているかの情報が含まれていることが示されてきました。
今回の研究は、ゾウの合唱もまた「群れの合図」として働いていることを示す新しい証拠です。合唱は、声の組み合わせ方と声のそろい方の両方で場面を伝えているのです。
研究に参加していないケンブリッジ大学の動物学者アリク・カーシェンバウム氏は、新しいコンピューター分析と野生での実際の行動観察を組み合わせることがいかに大切かを、この研究がよく示していると述べています。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(動物の声を理解できるケンブリッジ大学の「リアル・ドリトル先生」)
キーン氏は、同じような方法でシャチやカラスなど、ほかの動物の声も分析できるのではないかと期待しています。
合唱のように声を重ねる動物はほかにも多く知られており、今後の研究の候補になりそうだといいます。
カーシェンバウム氏は、豊富な行動の記録と強力な機械学習を組み合わせたとき、「動物たちは何を話しているのか」という問いに答え始められると話しています。
ゾウたちの低いうなり声も、ただ鳴いているだけではなく、群れで息を合わせるための会話なのかもしれません。





















