本物のブレイクスルー
この開発が持つ重要な意味の1つとして、これが「日常生活レベル」で使用できるという事実があります。決してこの義手は、研究室の中のみで使えるようにデザインされているわけではないのです。
患者はこの画期的な義手の装着にともない、腕の骨の強度を取り戻すためにリハビリのプログラムに参加しています。骨も負荷をかけなければ弱っていってしまうのです。
さらに彼女はそれと並行して、ヴァーチャル・リアリティを用いて失った手のコントロールを再学習しています。彼女の他にもイタリアとスウェーデンにいる2人の患者が、近いうちにこの次世代の義手を装着する予定です。
チャルマース工科大学のオルティス・カタラン博士は、「ここ10年でいくつかの最新技術を用いた義手の開発が報告されてきましたが、残念ながらそれらは限られた環境下における、短期間でのみ使用可能なものばかりでした」と述べており、今回の開発が本物のブレイクスルーであることを強調しています。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/25826