従来の方法ではムリ!瀉血を行う異例の事態
男性にも同様にこの措置が取られたのですが、血中の脂肪分が異常に高すぎて、機械が詰まってしまう事態が発生。そこで医師たちが切り替えたのが、異例の「瀉血(しゃけつ)」という血液を体外に排出する方法です。
まず男性の血液を1リットル抜き取り、代わりにドナーの健康的な血液を体内に注入します。そしてこの作業を複数回行なったところ、血中のトリアシルグリセロール濃度は無事下がっていきました。
2日後には、「プラスマフェレシス」の機械にも詰まらない程度に脂肪濃度を下げることができました。そして5日後には症状も緩和され、男性は一命を取り止めました。
「プラスマフェレシス」と「瀉血」の組み合わせ措置は世界初のことで、手術を行なったケーター医師とコハネク医師は、心臓血管を専門とする各国の医師たちから賞賛を受けています。
なんとも恐ろしい事件ですが、ここまでの事例はまずないとのこと。とりあえず牛乳は今まで通り飲めそうです。
reference: livescience / written & text by くらのすけ