熱々の紅茶を好む人は食道がんリスクが2倍に!
集められたのは被験者5万人のデータ。喫煙の習慣から、社会経済的地位、紅茶を飲む前に待つ時間まで、あらゆるデータを収集しました。その後数年にわたって、電話による健康状態のチェックを行いました。

ポイントは、最初の面談の際に、75℃の温度に調整した熱々の紅茶を被験者に出したこと。被験者はそれを一口飲んで、好みの温度に近いかどうかを尋ねられました。被験者が「もう少しぬるめが好みだ」と答えると、紅茶の温度がさらに5℃下がるまで待ってから、再び被験者に一口飲んでもらい、温度の好みを尋ねました。
その結果、気がかりな事実が判明しました。60℃を越える温度の紅茶を700ミリリットル(約カップ2杯分)を好む人は、60℃以下の紅茶を好む人と比べて、食道がんの発症リスクがなんと2倍近くも高いことが明らかになったのです。