
■ヒゲのある男性に対して女性が好意的な印象を持つことが研究で示された
■ヒゲは男性ホルモンの一種であるテストステロンの象徴であり、女性はそこに男らしさや成熟度を感じる
■ 比較的ヒゲが嫌われる傾向にある日本で同じ調査をしても、同じ結果になるとは限らない
ヒゲはお好きですか?
遅かれ早かれ、女性はヒゲが好きになる――と言われています。昔はヒゲの魅力が分からなかったのに…と、人生の途中からヒゲを愛し始めた女性も多いのではないでしょうか?
その真偽が気になったクイーンズランド大学の心理学者、バーナビー・ディクソン博士は、8,500人もの女性に対して男性の写真をランク付けしてもらいました。その際に用いた尺度は、写真の男性がどの程度魅力的に映ったか、そして短期的あるいは長期的に、その人と関係を持ちたいと思ったかどうかです。
Contest competition and men’s facial hair: Beards may not provide advantages in combat
ヒゲの力は偉大
結果は明白でした。大多数の女性がヒゲのある男性を魅力的であると評価し、より長期的な関係を望む傾向があることが分かったのです。また、中でもフサフサに生い茂ったヒゲを持つ男性は、短期的な関係を持ちたい人として選ばれる傾向がありました。
しかし、どうして女性はチクチクとした何の機能も持たないただの「顔の毛」に大きな魅力を感じてしまうのでしょう?その答えは至ってシンプルであり、女性は、男性ホルモンの一種であるテストステロンの多い男性に惹かれてしまうということです。
これは言い換えると、そうした特徴が「僕は成熟しているんだ、だから君と家族を守ることができる」といったサインを発しているということです。女性が男性のヒゲに対して感じる魅力は、つまるところ「肩幅の広さ」や「低い声」に対して感じる魅力と同じようなものなのです。
しかし、何にでも「例外」は存在しています。あまりにもヒゲを濃く、もっさりと生やしたままにしてしまえば、信用ができない男である印象を与えてしまうため、女性は長期的な関係を望もうとはしないようです。