■オーストリアの「葬儀博物館」は、おもちゃの「レゴ」を使った葬儀場のミニチュアを展示している
■これは子どもたちに「死の意味」や「お葬式」について理解してもらう一環として始められた
■「LEGO火葬場セット」として販売も開始されている
人生で初めて経験する誰かの「死」というのは、子どもにとって理解しがたいもの。突如として訪れる愛する人の「死」が心に大きな傷を残すこともある。
そこでオーストリア・ウィーンの「葬儀博物館(Funeral Museum Vienna)」は、レゴを使った「お葬式セット」を製作した。
2016年に「レゴ模型」の展示を開始
ウィーン葬儀博物館は、葬式や埋葬に関する習慣を知ってもらうために歴史的な棺などを展示している団体である。
Keusch氏によると、最初にLEGOの葬儀ミニチュアを展示し始めたのは2016年のことだと言う。そのときに作られたのは、遺体を「ツェントラールフリートホーフ」と言うウィーンの有名な中央墓地に運んで来るための路面電車だったそうだ。
路面電車を使った移送は、第一次および第二次世界大戦の間に行われていた歴史的な慣習であったとのこと。
さらに中央墓地は世界で最も大きな墓地の1つとして有名で、およそ2.4㎢の敷地面積に33万のお墓を収容している。
ベートーベンやシューベルトといった著名な音楽家もこの地に眠っているそうだ。ただこの時点でのレゴ模型は、子どもを対象とした展示ではなかったらしい。