人間の五感は意外とだまされやすいものだ。
人間の五感の研究についてはさまざまな報告があるが、その中から面白いものを5つ「五感のトリック」としてご紹介しよう。
トリビア 1. 舌は匂いを感じることができる

フィラデルフィアの研究者たちは、舌に無数に存在している味蕾という味を感じる器官が匂いを感じるタンパク質を含んでいることをつきとめた。
Dr Mehmet Hakan Ozdenerは、食べ物に少し甘い匂いを足すトリックを使えば、砂糖の摂取量を減らしてより健康的な食事ができるかもしれないという。
トリビア2. 光で一瞬目が見えなくなる現象

夜間車を運転する時、対向車に目を向けると前方の車の赤いライトが一時的に見えなくなると言われている。
これは動きのある背景の前の視覚情報を、脳が無視したり切り捨てたりするために起きる現象だ。1965年に初めて研究室で確認された。
トリック3. 視覚と聴覚の関係「マガーク効果」

1976年に報告された「マガーク効果」も面白い五感のトリックだ。
これは言語音声を音韻知覚する際の視覚と聴覚の関係である。ある音韻の発話の映像と別の音韻の音声を組み合わせた音声映像を視聴すると、第三の音が聞こえるというもの。
矛盾した情報を脳が言語処理をする前に2つの情報を統合するために、体験者が矛盾を知覚できないのだ。
トリビア4. カトラリーが味に影響を与える

カトラリーとは食卓で使われる、スプーン、フォーク、ナイフのこと。
オックスフォード大学が2013年に行った研究では、カトラリーを見ることやサイズ・重さ・形を認識することが、口で味わうよりも先に味覚に影響することをつきとめた。
例えばヨーグルトは黒いスプーンで食べるよりも白いスプーンで食べる方が甘く感じる。
もしかして、高級なカトラリーを使えばジャンクフードも高級な味がするようなトリックが使えるかもしれない。
トリビア5. 匂いと音をいっぺんに処理する脳の領域がある

様々な実験で、人間の知覚は匂いと音の間で交差することがわかっている。
オックスフォード大学の研究者たちが、被験者に匂いと楽器の音程を任意に組み合わせてもらったところ、その組み合わせに一定の整合性が確認された。たとえばピアノはフルーツの香り、金管楽器はムスクの香りという形だ。
この現象は聴覚刺激と、嗅覚刺激の両方に反応する嗅結節という脳の領域によって引き起こされると考えられている。
ふだんは無意識のうちに視覚、聴覚、嗅覚などの五感を使っていろいろと物事を感じているものだ。たまには自分からトリックを使って五感にだまされてみるのも面白いかもしれない。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/36875

















