同じ場所にいても、蚊に刺される人と刺されない人がいる。
蚊は一体どういう原理で標的を選んでいるのだろうか?
「どうして自分ばっかり…」とならないためにも、蚊の好みに関する科学的研究をいくつか紹介していこう。
どうやって人に寄ってくるの?
彼らがターゲットを認識できるのは、生き物の吐き出す二酸化炭素に反応しているからだ。
2007年の研究によると、蚊には二酸化炭素を嗅ぎ分ける器官がある。
二酸化炭素は普通、肺から出た後もすぐに空気とは混ざり合わない。煙突の煙のように、しばらくの間は一本のつながったら帯のようにして漂っているのだ。
そして蚊は、通常の大気より高い濃度の二酸化炭素を感知すると、その方向を追って風上に向かって飛ぶ。
このセンサーにより、蚊は最大で50メートル近く離れた場所からターゲットを狙うことができるのだ。