「特性を活かしたい」 コンチェッタさんの想いとは
コンチェッタさんには現在12歳になる娘がいるが、5年前に彼女は我が子が色盲であることを知った。これは、コンチェッタさんの突然変異を起こしたX染色体の一方が娘に遺伝したためだ。
「4色型色覚を持つ私が調査に協力することで、色盲の人々の助けになれば」と、コンチェッタさんは自らの個人的事情もあって、進んで調査対象になっている。
一方で、プロの画家として20年以上絵画を教えてきたコンチェッタさんは、色盲の生徒への指導方法につまづくこともよくある。でも、彼らの作品を目にした研究チームは、彼らの色の認識の仕方が、他の色盲の人と大きく異なることに驚いたという。
早い段階から色の違いに対応するように脳を調律したことで、コンチェッタさんは色盲の人々に脳を調律する手助けをする方法を自然に身に着けた可能性がある。研究チームは今後、トレーニングを通じての色覚の向上に関しても調べたいと考えている。
また、コンチェッタさんの方も、ゆくゆくは色盲の人向けのアートスクールの開校と、自分が4色型色覚であるかどうかを診断できるオンラインプラットフォームの開設を希望している。コンチェッタさんの活動は、同じ特性を持つ人々の道しるべとなりそうだ。
興味がある方は、コンチェッタさんのウェブサイトを覗いてみてはどうだろう?
きっと、あふれんばかりの色彩のモザイクに圧倒されるはずだ。