いざ、古代エジプトのパン作り
そしてラボ内に持ち帰ったサンプルを使って、ついにパン作り開始です。
雑菌混入を避けるため、無菌状態のキッチンを使用し、用意した大麦や穀物を粉状に挽いて圧力釜にかけます。そこに抽出した液体状のイースト菌を加えて、パン生地として使えるようになるまで1週間待機しました。
そうして出来上がった小麦粉に、水とオリーブオイルを加えてこね続け、発酵の段階では見事なまでに生地を膨らますことに成功しています。焼く前にはパン表面にヒエログリフを施すという余裕も見せました。
This crazy ancient dough fermented and rose beautifully. Here it is in the basket, just before being turned out to bake. The ancient Egyptians didn’t bake like this- you’ll see- but I need to get a feel for all this so I’m going conventional for now. pic.twitter.com/lcGnOsaT9n
— Seamus Blackley (@SeamusBlackley) August 5, 2019
そして焼きあがったパンは「現代のパンよりも甘く、高級な香りが漂い、驚くほど美味だった」と話しています。ブラックリー氏は「4500年間も経っているのでイースト菌に他の雑菌が混入している可能性もあるが、限りなく古代エジプトのパンに近いものが出来ただろう」と満足気です。
And here is the result. The scoring is the Hieroglyph representing the “T” sound (Gardiner X1) which is a loaf of bread. The aroma is AMAZING and NEW. It’s much sweeter and more rich than the sourdough we are used to. It’s a big difference. After this cools we will taste! pic.twitter.com/sYCJ8uP1oj
— Seamus Blackley (@SeamusBlackley) August 5, 2019
中々ここまで準備するのは一般人には難しいですが、4500年前の味を一口味わってみたいものです。