世間には、「外交的>内向的」という漠然とした優劣の評価が存在します。
確かに内向的な人は、特有の不安を心に抱える傾向があります。ですが、これらの不安の多くは、周囲から受け取る内向性に対するネガティブなメッセージを内面化することによって生じています。言い換えればこれらの不安は、外的圧力と内的圧力の反応によって作られているのです。
今回は内向的な人が抱きがちな不安の特性と、これらの不安を解消する方法をご紹介します。
1. 自分のやり方が「間違っている」と考えがち
内向的であるよりも外交的である方が「優れている」、「健康的だ」、「生産的だ」というメッセージが、巷には蔓延しています。
パーティーなどの社交の場で上手く立ち回れないことは「間違い」で、外に出てネットワーク作りができないことは「失敗」で、周囲と交流することよりも自分の内面との交流に多くの時間を費やすことは「落ち込んでいる」からに違いない…となるわけです。
これらのメッセージのほとんどが間違っていることを頭では知っていても、細胞レベルでこれらを拒絶することは至難の業。私たちは生まれてこの方、これらのメッセージを耳にタコができるほど聞かされており、内向性を肯定する考え方はここ最近になって登場したばかりだからです。
大切なのは、意識的、かつ頻繁に、これらのメッセージを自分の心の中で拒絶し続けることです。内向的な人には内向的な人ならではの社交スタイルが存在します。「外交的な人のようにたくさんの人と広く交流しなくては」と考えるのではなく、気の合う友人を見つけて、狭くとも深い関係を築くことができれば、それは大成功なのです。
成功の定義は、自分自身で決めることができます。その後は、自分自身を再プログラムして、成功を信じるに尽きます。