フォン・ブラウンはナチスの科学者だった
ステーション名の由来となっているヴェルナー・フォン・ブラウン博士は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツでV2ロケットの開発に当たっていた科学者でした。1943年当時、劣勢に立たされていたヒトラーは、ロンドン爆撃の報復兵器として「V2ロケット」をブラウン博士に開発させたのです。
しかしブラウンは、兵器としてのロケットよりも、地球軌道や月まで飛ばせるロケットの開発に並々ならぬ熱意を持っていました。それが災いして、博士は国家反逆罪に問われナチスに逮捕されてしまいます。
その後釈放されたブラウンは、終戦期にアメリカへ亡命。数多くの宇宙開発に携わり、NASAのサターンロケット開発やあのウォルト・ディズニーの映画製作にも技術監督して参加しました。
ナチスに協力した過去について多くの批判もありましたが、宇宙開発への熱意は死ぬまで変わりませんでした。
その熱意はついに、世界初の商業用宇宙ホテルとして結実しようとしています。ブラウン博士の意志を受け継いだアラトール氏は「宇宙への旅が休暇における一つの選択肢となることを願っている」と話しました。
皆さんも2025年宇宙の旅に出かけてみませんか?