何がそんなに難しいのか?
この問題は、ちょっと数字が異なるだけで難易度が激変します。そこがもっとも難しい問題になります。
例えば、33や42を3つの立方数で求める場合、上に記載した様な飛んでもない数になるのですが、一方で、43の場合を考えると、その答えは、「43 = 23+ 23+ 33」になります。え? 超簡単となりますよね。
基本的にこうした問題は、実際数を当てはめて式が成立するかどうか、組み合わせを調べていくしかありません。
43の場合は、手で計算していても答えは出せそうです。そして、33はスーパーコンピューターで3週間近く計算し続けてやっと答えを見つけ出すことができました。
ところが42の場合は、スーパーコンピューターを使って計算しても、一向に答えが見つからなかったのです。
33までの計算では、立方数の組み合わせは1015(1000兆)の桁までの数が調べられていました。これは42の解がそれより大きい数であるか、もしくは解が存在しないかのどちらかということになります。
そこで今回の研究では、この解の調査を1016(1京の桁)まで拡張して行ったのです。