「地産地消」の建築が可能に
月面や火星でのミッションは、多大な放射線に晒されるため、常に危険がつきまといます。それを防ぐ方法として、地球と同じようなコンクリート製のインフラを現地に整えることが最良の手段となるでしょう。
コンクリートは、核廃棄物の遮蔽材としても使われるように、優れた断熱性と放射線の防御壁として利用可能です。
また幸いにも、セメント合成の材料には、月面上のレゴリスが使えるそうで、わざわざ地球から材料を調達する必要もありません。しかも、レゴリスはギザギザの細かい粒子でできているため、セメント内部の気泡率を減らして、強度を高める可能性もあるのです。
近い将来、月面オリジナルの建築物が誕生することに期待しましょう。
宇宙セメント合成の詳細な動画はこちらを参照。