100万を越える画像データから顔を生成
顔写真データは、約147万枚もの顔画像を集めた「YFCC100M」から選択されます。
このデータは、Flickr(写真共有サイト)のユーザーが投稿した顔写真から集められたものです。CCライセンス(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)で利用されているので、誰でも自由に利用できます。
CCライセンスとは、画像・作品を一般公開する作者が「条件を守れば自分の画像・作品を自由に使って良い」ことを意思表示するためのサインです。

かなりの精度でプライバシー保護ができる一方で、保護領域以外の耳や髪、服装などは、対象からはみ出てしまうため、そこから身元を特定される恐れもあります。
研究チームは今後、顔以外の全体的な匿名化を実現させ、プライバシー保護を強化する試みを視野に入れています。
このシステムは動画内に制限されていますが、フィリップ・K・ディックのSF小説『スキャナー・ダークリー』の「スクランブル・スーツ」のようなものが開発されれば、今度は現実空間でのプライバシー保護も可能になるかもしれませんね。