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金星はかつて地球と変わらない惑星だった? 新事実がシミュレーションから明らかに (2/2)

2019.09.24 Tuesday

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生命は居住可能だったのか?

テラ・フォーミングされた金星のイメージ。/Credit:Wikipedia Commons / Ittiz

今回の研究は、液体としての水の存在可能性に関するシミュレーションに留まります。

30億年に渡る水の存在した安定気候は、当然生命が誕生するのに十分な時間と条件ですが、本当に金星には生命が生存可能だったのか? という議論をするためには、解決しなければならない主要な問題が2つ存在しています

1つ目は、金星が最初に冷却された速さと、そもそも金星表面に液体の水が凝縮されることは可能だったのかという問題です。

2つ目は、7億年前に起こった大規模な火山活動、ガス放出イベントが単一の出来事だったのか、それとも過去に何度も起きていた出来事の単に最新の痕跡だけを我々が発見しただけなのかという問題です。

金星がこの様に大規模な環境激変イベントを定期的に繰り返すような惑星なら、当然生命は誕生できなかったでしょう。

金星の生命誕生の可能性はまだ未知数ですが、今回のシミュレーション結果は、恒星との軌道距離における、液体の水の存在可能性について新しい知見をもたらしており、太陽系外惑星の研究に対しても、新たな影響を与える意義深いものです。

「もし火星が42億年前に磁気を失っていなければ」、「もし金星に環境を激変させる火山活動が起こらなければ」、私達はすぐ両隣に移住可能な惑星を2つ持っていたかも知れません。

惑星環境の話は、「たられば」ばかりになってしまいますが、逆にそれだけ地球の環境は貴重ということなのかもしれません。

「太陽系規模の砂嵐」が地球に氷河期をもたらし、生物を多様化させたという壮大な新説が登場

reference:universetoday.com,EPSC/ written by KAIN

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