海中に産み落とされたエイリアンの卵か、はたまた『2001年宇宙の旅』に登場するスター・チャイルドか?
10月5日、ノルウェーの海洋研究チームが、同国北西部にあるオルスタフィヨルデンの海中で謎の巨大物質に遭遇しました。
上の画像から分かるように、物体は側を泳ぐダイバー1人がすっぽり入れそうなほどの大きさです。
一体この正体は何なのでしょうか?
調査によると、これは小さな卵が無数に詰まったイカの卵嚢とのこと。
発見されたのは、ダイバーチームが海岸から約200mの場所に沈没していた第二次大戦中の難破船を調査していた帰りのこと。
ゼラチン質の巨大卵嚢は幅4mにも及び、中にいるイカベビーたちを外部の細菌感染から守る役割を果たします。
イカの卵嚢が深海以外の場所で見つかるのはかなり稀なことだそうです。
というのも、海中で産み出された卵嚢は2〜3日もすると海底に沈んでいくので、今回のように、比較的浅い場所では滅多に見られません。
ここまで巨大なサイズになる詳しい理由は不明ですが、卵嚢内部に卵が産み付けられるにしたがって、徐々に大きくなると考えられています。
海の巨大バルーンは、地上とは違って、ゆっくりと沈んでいき、イカの誕生をもって弾けるようです。