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世界初の「殺さない魚料理」が誕生! 細胞から切り身を培養 (2/2)

2020.01.10 Friday

前ページ細胞培養によってブリの切り身を作り出す

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「殺さない魚料理」の試食パーティー

Credit:sandiegouniontribune

培養ブリは食品として作られたので、美味しく食べることができなければ意味がありません。そのことを証明するためにも、「BlueNalu」は培養ブリを使った「殺さない魚料理」の試食パーティーを開きました。

シェフによって、培養ブリを使ったタコスやポケ(生の切り身と海藻や香味野菜、タレなどを合わせたハワイ料理)、シーフードビスクなどが提供されました。

培養されたブリの切り身は、直火で調理したり、蒸したり、油で揚げることが可能です。途中で身がバラバラになったりすることはありません。キムチなどの酸性化された溶液に付け込んだり、生のままでお刺身として提供したりできます。

Credit:sandiegouniontribune

世界初の「殺さない魚料理」の確立は世界に大きな影響を与えることでしょう。

世界中には、動物の搾取を避けるヴィーガニズムによって、倫理的に魚を食べない人がいます。また、魚の乱獲による環境変化が問題になることもあるでしょう。

「魚を殺さずに切り身を作り出す」技術は、倫理的かつ環境的な懸念に対処しつつ、本物の魚製品の需要を満たしていくことができるのです。

現在ではブリに加えてシイラ(マヒマヒ)やフエダイなど、他の魚種での培養も進められています。

もちろんまだまだ課題もあるようですが、スーパーに「培養物」の切り身が並ぶ日は近いかもしれませんね。

肝臓の全機能をもった「ミニ肝臓」を3Dプリンタで作ることに成功

reference: sandiegouniontribune / written by ナゾロジー編集部

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