上の動画は、米ノースカロライナ州にある中学校の体育館に設置された監視カメラの映像です。
バスケットボールの試合を楽しむ学生たちが、突然の壁を破壊してきた突風に驚き、逃げ惑う様子が映されています。
現地の報道によると、これはマイクロバーストという気象現象による被害であるとのこと。
なぜこんなことが起きてしまったのでしょうか?
極端な気象現象『ダウンバースト』
マイクロバーストはダウンバーストという現象の一種で、積乱雲から急激な下降気流が発生する現象です。
航空機がダウンバーストに巻き込まれて墜落したという事故も稀に発生しているので、耳にしたことがある人は多いでしょう。
ダウンバーストの風速・風向の広がりが直径4km未満の場合がマイクロバースト、直径4km以上の場合はマクロバーストという分類になります。
今回の体育館を襲ったマイクロバーストの風は、時速137kmに達しており、体育館の屋根や壁を造る石膏や木製の梁、レンガ、パイプ、ガラスを物ともせずに全て破壊してしまいました。
当校の校長は「非常に突発的に発生した被害で、事前に警告やアラートなどを受け取ることはできなかった」と語っています。