なぜ糖分子がウィルスのたんぱく質を切り裂けるのか?
設計した3タイプの分子をウイルスに加えて、それぞれの効果を確かめた結果、長い鎖を持つ「CD1」が最も効果出来であることがわかりました。
「CD1」は5分でウイルスの感染力を減少させ始め、15分後には完全に不活性化させました。
では、なぜ「CD1」が最も効果があったのでしょうか?
それを調べるため、研究者はウイルスのタンパク質とCD1の結合のシミュレーションを行いました。
シミュレーションの結果、CD1の長い鎖が殺ウイルス作用の重要な要素であることが判明。
CD1はウイルスのタンパク質に結合すると、構造的特性を生かしてウイルスのタンパク質の構造を引き伸ばし、崩壊させているとわかりました。