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永久凍土から46000年前の「ツノをもつ鳥」を発見、ハマヒバリの祖先か (2/2)

2020.02.25 Tuesday

前ページ46,000年前のツノをもったヒバリ

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冷凍ヒバリの発見は「マンモス草原」の変遷を示している?

冷凍ヒバリの発見は、マンモス草原の変化についても重要な理解を与えてくれました。

マンモス草原とは、氷河期の最盛期に地球上で最も広範囲に広がっていたとされる草原です。

北ヨーロッパやアジアなど、北半球の大部分を占めていたマンモス草原ですが、約12,000年前に突然消滅しました。

ある理論によれば、マンモス草原はもともと、草原やツンドラ、針葉樹林などの生態系が混合していたバイオームだったとのこと。

冷凍ヒバリも、かつてはこの広大な草原に暮らしていたと考えられます。

しかし氷河期の終わりにマンモス草原は突然消滅し、現在の北のツンドラ、中央のタイガ、南のステップへと分けられました。

そのため冷凍ヒバリも環境の変化に適応して分派し、現代のモンゴルとロシアに独立した亜種を形成しました。

古遺伝学センターのラブ・ダレン氏も「ハマヒバリの多様化は、マンモス草原の消滅と同時期に起こった」と述べています。

多種多様な生物が存在した楽園のような環境だった「マンモス平原」。

そこから追放されたのは、人間だけではないようです。

ロシアの永久凍土から「1万8千年前の子犬」がほぼ完全な状態で見つかる

reference: sciencedaily / written by ナゾロジー編集部

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