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ついに恐竜の化石からDNAとタンパク質が初検出される (3/3)

2020.03.03 Tuesday

前ページ軟骨化石からのDNAとコラーゲンの検出

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DNAは予想より長期間配列を維持できる可能性がある

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大人のヒパクロサウルスの頭蓋骨Credit:Ryan Somma

今回の研究ではDNA断片とコラーゲンの存在のみが確認されましたが、今後塩基配列の決定が期待されています。

複数のDNA断片が保存されていれば、恐竜の遺伝子の多くの部分を解明できるかもしれないからです。

アルファベットで簡単に例えれば「ABCDEFG」という配列と「EFGHIJK」という配列が発見された場合、「EFG」部分の重なりをヒントに、最終的には「ABCDEFGHIJK」という、より長い配列を決定できるからです。

常識を覆す研究結果であるため疑いの声も寄せられていますが、これが事実であれば、DNAの塩基配列は数千万年という予想より遥かに長期間保存できることになります。

今後、軟骨化石にターゲットを絞った研究から多くの恐竜の遺伝子が発見されるかもしれません。

またDNAがこれほど長期保存できれば、隕石の落下などにより地球から飛び出した生命のDNAが、膨大な時間をかけて宇宙を彷徨い、命の種として他の惑星に根付く…といったことも想像してしまいますね。

ロシアの永久凍土から「1万8千年前の子犬」がほぼ完全な状態で見つかる

reference: phys / written by ナゾロジー編集部

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