量子生物学の生体量子コンピューターへの応用
今回の結果は、生物が量子である電子のスピン方向を制御できることを示した初めての研究です。
電子を金属に吐きだすことで呼吸するオネイデンシスを研究材料に選ばなければ、このような成果は得られなかったでしょう。
今回の研究成果を利用すれば「スピントロニクス」を利用する電子デバイスの開発が可能となります。
スピントロニクスとは、電子が持つ電荷とスピン方向を工学的に利用する分野のことで、量子コンピューターにとって特に重要な技術です。
またスピントロニクスをタンパク質を用いて実現することで、生体分子由来の量子コンピューターの開発が可能になります。
もしかしたら将来の量子コンピューターは、生物のように呼吸するのかもしれませんね。