- ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡の主鏡展開テストが行われた
- 宇宙での無重力空間を想定した展開テストであり、無事成功に終わった
「あいつなら暗黒物質の正体を暴いてくれる」「ハイブリッド惑星の謎を解明してくれるはず」…など、宇宙クラスタの期待を一心に背負うジェームズウェッブ宇宙望遠鏡。
3月上旬、ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡の主鏡展開テストが行われました。
ウェッブ宇宙望遠鏡はNASAが中心となって開発を行なっている赤外線観測用宇宙望遠鏡であり、ハッブル宇宙望遠鏡の後継機です。
この望遠鏡は、宇宙誕生からわずか2億年後の光を集めることができるとされており、系外惑星についても新たな知見が得られると期待されています。
プロジェクトは確実に前進しており、遂にテスト段階に入りました。この主鏡展開テストの様子は4月1日、「nasa.gov」で報告されています。
https://www.nasa.gov/feature/goddard/2020/nasa-s-james-webb-space-telescope-full-mirror-deployment-a-success
ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡の主鏡展開テスト
ウェッブ宇宙望遠鏡は、宇宙で最もおぼろげな天体からの光を捕らえるために、直径6.5mの主鏡が備わっています。
しかし、宇宙にまで持っていくためには、ロケットの先端内部に収まるよう折りたたまなければなりません。
そして、折りたたまれた主鏡は宇宙で展開される必要があります。今回行われたのは、その展開テストというわけです。
展開テストでは、望遠鏡の内部電子システムを使用しています。
また、主鏡展開は無重量の宇宙空間で行わなければなりません。
そのため、無重力環境での作動をシミュレートするために、特別な重力オフセット装置が取り付けられました。
ウェッブ宇宙望遠鏡を待ち望んでいた人たちからは、次のような喜びの声が上がっています。
「この望遠鏡をずっと待ってました!」
「ウェッブ宇宙望遠鏡が発表されて以来、今回の画像を見るのを楽しみにしていました」
「本当に興奮しています。史上最高の望遠鏡です!」
この展開テストは、打ち上げ前の多くのテストの一つ。今回は無事、成功に終わりました。
ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡は、2021年に打ち上げられる予定です。