強制される感情
感情のコードが明らかになると、研究者は次に、コードの入力によりマウスを強制的に特定の感情にできないかを試しました。
マウスの脳に信号が発信され「快楽」や「嫌悪」などのコードが入力されると、マウスは実際に「快楽」や「嫌悪」の表情を浮かべたことが、カメラを通してAIに認識されました。
共同執筆者のナディーン・ゴゴラ氏は「感情のエンコーディングは進化的に保存されている可能性が高い。そうなれば人間とマウスの感情コードは同じだろう」と述べています。
もしこの技術が人間に応用されたならば、どんなに悲しいことが起きても、苦しい出来事があっても、スイッチ一つで快楽に浸れるかもしれません。
またこれらの感情コードがコンピューター上でエミュレートされれば、機械も人間と同じように振るまえるようになる可能性もあります。
機械の回路上の感情コードと、脳細胞の感情コードが同じならば、心や精神、人間性は何が決めるのか考え直さねばなりません。
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