- 新型コロナウイルス対策にスーパーコンピューター「富岳」が投入される
- 「富岳」の任務は新型コロナウィルスの治療薬を開発すること
4月7日、理化学研究所計算科学研究センターは、新型コロナウィルス対策を目的に、次世代スーパーコンピュータ「富岳」の運用を開始すると発表しました。
富岳は、昨年解体されたスパコン「京」の100倍の能力を持つ次世代スーパーコンピュータです。2021年の運用開始を予定していましたが、新型コロナウィルスに立ち向かうべく、1年前倒しで運用が始められました。
富岳の機能は新型コロナウイルスの治療薬の開発に活かされるとのこと。
では、富岳が優れているのはどのような点なのでしょうか?
https://www.riken.jp/pr/news/2020/20200407_1/
次世代コンピュータ「富岳」って何がすごいの?
富岳は京の後継機として、世界トップ性能の計算機を作ることを目的に、2014年から開発を開始されたスーパーコンピュータです。
開発の末、2019年11月、スーパーコンピュータの省エネ性能を評価する「Green500」で、富岳の試作機が見事1位を獲得しました。
その性能は従来の京の計算能力の100倍。その力を引き出すために開発者は、富岳専用に以下9つのアプリケーションを設計しました。
Genomon: ゲノム解析
GAMERA:地殻・都市の地震を計算
NICAM+LETKF: 観測データを融合した地球大気のシミュレーション
NTChem: 分子の構造を解明
ADVENTURE: 大規模システムのシミュレーション
RSDFT: 物質の特性を解明
FrontFlow/blue: 乱れのある流れや音響を計算
LQCD: 素粒子の振る舞いを計算
このアプリケーションのうち、実際に運用されるのは、分子動力学ソフトウェア「GENESIS」。新型コロナウイルスの治療薬の開発に活かされます。
分子動力学とは、細胞などのミクロな世界で起きる分子の挙動を、パソコンの計算機能を使って予想する分野です。
例えば、ウイルスAのタンパク質の分子と、医薬品Bの分子をコンピュータ上の仮想空間に配置すると、一定時間後には、それらの分子がどのように動き、Aのタンパク質のどこにBの分子が反応するのか分かります。
では「GENESIS」を利用した治療薬開発とはどのような研究なのでしょうか?