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京の後継スパコン「富岳」がウイルス対策のため1年前倒しで運用決定 (2/2)

2020.04.10 Friday

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ローラー作戦! 分子動力学ソフトウェア「GENESIS」を使って2000種類の医薬品から治療薬を見つける

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credit: 理化学研究所

現在、世界中の既存の医薬品のうちコロナに効果があるものを調べる臨床試験が行われています。しかし試験数が少ないため、まだはっきり効果が認められる医薬品は見つかっていません。

そこで理化学研究所の奥野恭史氏は、富岳の「GENESIS」を使って、既存の2000種類の医薬品の分子の中から、新型コロナウィルスのタンパク質に高い効果を示す分子を探します。

人の手で臨床試験を繰り返すよりも、世界トップの性能を持つ「GENESIS」を用いたほうが、時間をかけずに多くの種類の医薬品を調べられるというわけです。

さらに「GENESIS」では、仮想空間に複数の医薬品に含まれる分子を配置することで、新型コロナウィルスへの作用を検証できます。そのため医薬品を混ぜて使うことによるコンビネーション効果の推定も期待されています。

「GENESIS」で得られた結果と、臨床試験が済んだ医薬品とのデータを組み合わせることにより、既存の医薬品に頼らない新規の治療薬を作成できるのです。

日本が最終兵器・富岳の投入を早めたことで、新型コロナウィルスの寿命も早まるかもしれません。

【編集注 2020.05.02 14:00】
記事内容に一部誤りがあったため、修正して再送しております。

新型コロナ解析のための「PC大集結プロジェクト」、ついに1秒間に100京回の演算速度に達する

reference: 理化学研究所 / written by shuni

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