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ロケットが金属を吹き出して自分で「着陸台」を作成するアイディアが発表される (2/2)

2020.04.29 Wednesday

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着陸時に15秒で300 kgものアルミナを地面に噴射する「FASTシステム」

そして開発されたのが、ロケットの下に瞬時に着陸台を作る「FAST(in-Flight Alumina Spray Technic)システム」

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FASTシステムのイメージ図。左が着陸時で右が離陸時。 / credit: IEEE SPECTRUM Matthew Kuhns

FASTシステムでは、まず着陸場所の上空にロケットがホバリングします。次にロケットのエンジン口(炎が出ていることろ)からアルミナ(酸化アルミニウム)の固まりを放出します。

アルミナはエンジンからでる炎で溶けながら、ロケットの下部の地表面に溜まっていき、冷えて固まることで即席の着陸台をつくるのです。

また、FASTシステムでは、着陸台に使用するアルミナ300 Kgを15秒間で放出します。滝のように金属が排出されるイメージです。

「でも激しくアルミナが地表に落ちるから、結局は粉塵が上がるんじゃ?」と疑問に思うかもしれませんが、上空でホバリングしているロケットには影響がないようです。

実際にMastenは地球上で何年間もFASTシステムのテストを行っており、作成が成功した着陸台も600個以上あります。

この入念なテストにより、FASTシステムはNASAにも宇宙開発に有用な技術だと判断されていて、今後9ヶ月かけてアルテミス計画に使えるのかどうか検討するそうです。

FASTシステムによって、アルテミス計画の最終目的である月面基地の建設に一歩近づいたかもしれませんね。

宇宙旅行のブレイクスルーきた!? 爆轟を利用した回転デトネーション・エンジンが改良される

reference: IEEE SPECTRUM / written by shuni

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