現在、世界中で親しまれているApple Watchを代表とするウェアラブル端末「スマートウォッチ」。
スマートウォッチにはタッチスクリーンやスピーカー、バイブレータなどが内蔵され、スマートフォンと連携すればでデータ通信することもできます。
便利な機能が多数搭載され、我々の生活に溶け込みつつあるスマートウォッチですが、その前身が日本のCASIO発祥の電卓付き腕時計「DATA BANK」であることは意外と知られていません。
そんな電卓付き腕時計「DATA BANK」ですが、アメリカではその見た目がなんだか懐かしくて「エモい」ことから、再ブームが起こっています。
懐かしい? 人気の電卓付き時計
上の写真がアメリカで人気の電卓付き腕時計「CASIO DBC150-1」です。
時刻を表示しているデジタル画面下にある電卓キーが、今の時計にはない懐かしさを特別感を感じさせてくれます。見た目通り数字を押せば電卓として計算することができます。
また、内蔵カレンダーに予定をアルファベットで入力できる機能が搭載され、150項目まで保存することが可能。
実際には電卓機能を使う目的でなく、他の時計にはない独創的な見た目が魅力で人気を集めているそう。
さらに、アメリカでのCASIO DATA BANKの人気の背景には、電卓付きで奇抜なところだけでなく、時刻がずれないところにもあります。
高級腕時計ロレックスに代表される、電池を使わない機械式時計はどんなに精度を高めても、構造上一日に10〜20秒程度のズレが生じてしまいます。
しかし、電池を使ったクオーツ時計のCASIO DATA BANKは一ヶ月で約15秒しか時間がズレず正確です。
高級感はあまり感じられませんが、CASIOの正確性を求めて購入する人もいるのでしょう。
海外で人気のDATA BANKですが、残念ながら日本では電卓キーがついていない機種「DB-360-1AJF」と「DB-36-1AJF」しか新品で購入することができません(並行輸入品は除く)。
海外の人気を受けて日本の腕時計に再び電卓キーが復活するかもしれませんね。
reference: POPULAR SCIENCE / written by shuni