1:南国ではハトもカラフル(学名:Treron vernans)
どうやら南国では、ハトもカラフルになるようです。
ピンク・ネック・グリーン・ピジョン(ピンクの首の緑のハト)と呼ばれるカラフルなハトは、東南アジアに広く生息している中型のハトです。
カラフルになってしまった理由ですが……最も支持されている説としては、ジャングルの恵まれた環境のせいだと言われています。
ジャングルには食べ物となる果実(特にイチジク)が豊富に存在する上に、分厚い木の枝の層が捕食者から姿を隠してくれます。
そのためエサも天敵も気にする必要がなくなった鳥たちは、メスに対するアピールに全力を注ぐことが可能となり、結果としてアピール能力に優れたカラフルな体を手に入れたのだとか。
さらに、ピンク・ネック・グリーン・ピジョンはより交尾の機会を増やすために、特定の繁殖期をなくして、一年中繁殖が可能になるように進化しました。
繁殖期を無くすというのは、恵まれた環境にいる種だけに許された特権でもあったのです。
南国が鳥たちの楽園である……という話も、まんざら嘘ではなさそうです。