3:幸せの青いハトはドードー鳥の親戚(学名:Caloenas nicobarica)
幸せの青い鳥はハトでも代行できそうです。
「The Nicobar Pigeon(ニコバル ハト)」(和名:ミノバト)の名で知られるハトは、インド洋に浮かぶ絶海の孤島で発見された野生のハトです。
和名の「ミノバト」という名前は、ミノを被っているように見えることから名づけられました。
ミノバトの青にかける情熱はすさまじく、クチバシや瞳まで青に染まっています。
ただ、ミノバトの真の価値は、その綺麗な外見ではありません。
21世紀に入ってからの遺伝子研究により、ミノバトは絶滅したドードー鳥の最近縁種であることが判明したのです。
ドードー鳥もミノバトも、共にインド洋の絶海の孤島に住む鳥であり、元は共通の祖先が2つの島に別れて住むことで、別の種に分岐したのだと考えられます。
ミノバトとドードー鳥の命運を分けたのは、飛ぶ能力でした。
同じ海域で同じような絶海の孤島に住む両者ですが、ドードー鳥は飛ぶ力をなくして船乗りたちのエサとして容易につかまってしまいましたが、ミノバトは人間から飛んで逃げることができました。
もしドードー鳥の悲劇を繰り返したくないのなら、ミノバトのことは、そっとしておいたほうがよさそうです。