宇宙細菌には免疫システムが効率的に働かない
調査の結果、エキソペプチドに対する活性化レベルは15%から61%であり、地球ペプチドに対する活性化レベルは82%から91%でした。
つまり、エキソペプチドは処理されT細胞も活性化するものの、その効率は地球ペプチドに比べてはるかに低いのです。
地球の哺乳類細胞は宇宙細菌への免疫反応が起こりづらいわけですから、悪影響とも戦えないことになりますね。
彼らの研究は仮定に基づいたものですが、宇宙探査への警告を与えるものとなりました。
太陽系の水をサンプルとして摂取する場合には、地球生物への免疫的脅威が含まれている可能性を考え、十分な対策が必要なのです。
今回のように先見性のある研究は、将来の危機に首尾よく対処し、宇宙探査を本当の意味で前進させるものとなるでしょう。
この研究は7月17日、「Microorganisms」誌に掲載されました。
A Weakened Immune Response to Synthetic Exo-Peptides Predicts a Potential Biosecurity Risk in the Retrieval of Exo-Microorganisms
https://www.mdpi.com/2076-2607/8/7/1066/htm
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/64597
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