ポルトガル・リスボン大学、スペイン国立通信教育大学により、新種の肉食竜が新たに発見されました。
ポルトガルのルシタニア盆地で見つかったことから、学名は「ルソベナトール・サントシ(Lusovenator santosi、ルシタニアの狩人)」と命名されています。
調査の結果、新種は、史上最強の肉食竜の一群である「アロサウルス上科カルカロドントサウリア類」に属することが分かりました。
また、北半球で見つかったカルカロドントサウリア類では最古の化石とのことです。
北半球最古の「カルカロドントサウリア」か
研究チームは、過去20年間の発掘調査で、数十個の化石断片を発見。そこから新種の「ルソベナトール・サントシ」を2体特定しました。
1体目は、約1億5300万年前に生きた幼体で、2体目は、それより800万年ほど後の1億4500万年前に生きた成体の化石でした。ともにジュラ紀(約1億9960万〜1億4550万年前)の後期に当たります。
分類としては、ジュラ紀後期〜白亜紀前期(だいたい1億5000万〜1億年前)に存在したカルカロドントサウリア類に含まれていました。
以前、東アフリカのタンザニアで約1億5400万年前のカルカロドントサウリア類の化石が見つかっていますが、北半球で見つかったものでは最古となります。