研究によって複数の説が提唱される

一部の研究者は、利き手と脳の関連性に焦点を当てており、左脳は体の右側を制御し、右脳が体の左側を制御すると考えています。
つまり、人が左脳を使用して言語や細かい運動能力を制御しているなら、その人は右利きになるというわけです。そしてほとんどの人が左脳をより使用しているのではないかと考えています。
この説と関連して、遠い過去の遺伝的突然変異が人間の脳の言語中枢を左脳へとシフトさせ、右利きが多くなったという説を唱える研究者もいるようです。
また「利き手の決定は遺伝が大きく関係しているが、すべてではない」と考える研究者も多いようです。
なぜなら、これまでの調査では「左利きの親は右利きの親よりも左利きの子供を産む可能性が高い」と分かっていますが、それでも左利きの親は全体的に右利きの子供を産む方が多いのです。
複数の説がありますが、依然として研究者たちは左利きの原因を特定するのに苦労しています。