穏やかな雨は冬に降る?
冷たい空気は、暖かい空気に比べて、保持できる水分量が少なくなります。そのため、冬場の雲は、薄い層のような形になっており、あまり水分を含んでいません。
さらに、冬の冷たい空気は、暖かい空気より重くて地上に停滞しやすいので、上昇気流がとても弱々しいのです。
このゆっくりとした上昇気流は、上空でみすぼらしい薄い雲を作り、水分量も少ないので小さな水粒しかできません。
しかも、上昇気流は水粒を上空にとどめておくほど強くないので、水粒は大きくなる前にすぐ落下してしまいます。
その結果、冬場は雨粒が小さくて、穏やかな雨が降りやすいのです。