激しい豪雨は夏が多い?
豪雨が降る条件はこれと真逆になるわけですから、空気中の水分量が多く、上昇気流が活発な場所ということになります。ズバリ、夏です。
夏場の強い日射は、地上の空気を急速に暖め、強い上昇気流を生み出します。ときには時速50〜60キロに達することもあるとか。もちろん、空気の温度も高いので、含まれる水分量も多くなります。
そうして出来上がるのが、分厚くて高さのある大きな積乱雲です。
その中でできた水粒は、激しい上昇気流に吹き上げられて、雲のさらに上層まで運ばれます。その過程で、水粒が雪だるま式に成長し、巨大化。上昇気流でも支えきれなくなると、雨粒となって一挙に落下し始めます。
これが夏の豪雨です。
雲の大きさから降水量も多く、川や道路はすぐに氾濫し、山は土砂崩れを起こす危険性もあります。
しかし、不幸中の幸いか、夏場の豪雨はそれほど長続きしません。大量の雨が一気に降って上昇気流を押しつぶしてしまうので、雲が消え、一転して青空が広がることもあります。
今はまさに夏本番の時期。突発的なゲリラ豪雨には十分お気をつけください。